咬合挙上はダメ!


YouTube・22才Ken津島中の出っ歯と

顎関節症を治す歯列矯正↓

週刊誌によく出る  有名な歯医者さんで、  3年間にわたって、  顎関節症の治療を受けています。 

 

スプリント治療から始まり、  現在は奥歯の補綴をして、  噛み合わせが、  かなり高くなっています。 

 

しかし、  症状は全く改善していません。  私があまりにも  治らないということで、  昨日、  クラウンをやり直して、  さらに  3mm程度高くする  ことを提案されました。 

 

咬合挙上は  絶対に治る方法だと、  歯医者さんは  言うのですが、  本当でしょうか? 

 

正井文治

結論:

 

咬合挙上はやってはいけません。絶対に治らない治療です。

 

説明:

 

私が  G.V. BLACK DENTAL OFFICE  を開設してから、  20年ほどの間に、  質問者と同様な  治療を受けていた  100名ほどを検査する  機会がありましたが、  咬合挙上の名の下に、  噛み合わせを  高くされた人で、  顎関節症が  完治した人はいません。 

 

かえって  悪化した人は  100人中100人でした。 

 

この咬合挙上のアイデアは、  噛み合わせを高くすることで、  顎関節の関節と  関節の間にスペースを作り、  直に接しないようにして  痛みを和らげる  という対処療法で、  一時的なものであり、  それはスプリントの  アイデアと同じです。 

 

スプリントは  必要の無いときや、  顔の筋肉などに  違和感の出たときは  取り外すことが出来ますが、  クラウンにしてしまうと、  違和感があっても  取り外すことはできないし、  そもそも  噛むとか食べるという  運動機能に関しては、  注意が払われておらず、  日常生活をする上で、  かえって困難に直面  するようになるのです。 

 

加えて、  人間の噛み合わせに  対する感覚は、  髪の毛1本を噛んでも  その太さを  感じ取れる繊細さ  であり、通常なら  1mm程度の  噛み合わせの高さが  変わるためには  何十年もかけて  歯が磨り減る  必要があるのに、  このクラウンを  高くする方法では、  ある日突然、  3mm以上も変わるので、  多くの人の場合、  体が健康を維持できる  許容範囲を  遙かに超しています。 

 

その結果が、  顎関節症の悪化に伴う  新たな不定愁訴の出現や  うつ病の発症なのです。 

 

実際に、  日本で咬合挙上の  クラウンにされ  苦しんでいた人の  症例を紹介します。 

 

ちなみに、  アメリカではこのような  咬合挙上の治療は  行われておらず、  非常に日本的で  意味不明な治らない治療  であることを  申し上げておきます。 

 

***** 

 

December 16, 2000 

 

顎関節症・咬合挙上は禁忌! 

 

今日の一番はUさんでした。 

 

#2,3 FGC Delです。 

 

Prepはこんな感じになります↓。

歯ぐきの治る  スピードがナイスです。  TIFF のFGCです↓。

こちらも言う  ことはありません。 

 

この段階で  #14,15は未治療ですが、  新しい咬合の高さが  決定しました↓。 

12/16/00 本日治療後の様子↑ 

 

Uさんが  G.V. BLACK DENTAL OFFICEに  初診できたときの  正面から見た様子です↓。

08/02/00 初診時の様子↑  マスコミ受けのする  顎関節症の名医が、  最高だと自画自賛  したものの、実は、  Uさんを苦しめた咬合は  こんなに高いものでした。  前歯に隙間ができるくらい  奥歯を高くしてあります。  とても不自然で、  見るからに不安定な咬合です。  これでは体が  おかしくなるのは  無理もありません。  4ヶ月の治療を経て、  Evidence Based Medicine  (EBM)に基づいた  アメリカ歯科標準治療  による方法で、  G.V. BLACK DENTAL OFFICE  おいて  決めた咬合をもう一度見ます↓。

12/16/00 本日治療後の様子↑ 

 

上の前歯が下の前歯に  多い被さっています。 

 

これがUさんが  受け入れられる咬合なのです。 

 

マスコミ受けのする  顎関節症の名医はUさんが  受け入れられるよりも  3mm以上も高い  咬み合わせにして平気でした。 

 

全国の顎関節症で悩む人で  「咬合挙上」の  治療を受けている人は、  注意が必要です。 

 

なぜなら、  プレートにしろ  ホテツにしろ、  治るという  根拠のない治療には、  満足できる結末は  永遠に訪れないからです。 

 

訪れるのは  悲惨な現実だけです。 

 

マスコミ受けのする  顎関節症の名医たちに通い  治らない治療を  されている人の数は、  G.V. BLACK DENTAL OFFICEを  訪れる人の数から  推察する限り、  途方もなく多いのです。 

 

しかし、  そんな人々たちとUさんは  これで決別する  ことになりました。 

 

レベルの低い歯科治療を受け、  体がおかしくなってから  数年を経て、  ようやく普通の  状態に帰るのです。 

 

今年の治療はこれで終わり、  最後のクラウンは  来年早々にスタート  することになります。 

 

参考1正井文治が咬合挙上失敗から復活し完治した実例 

 

参考2トーマス上田が咬合挙上失敗から復活し完治した実例 

 

04/30/00 

04/12/18 updated 

Norman Yamazaki, DDS.